こんにちは、セブ島に海外転職・移住して5ヶ月目のがぶちゃんと申します。
この記事は前回からの続きで、私が海外転職した語学学校のあり得ないエピソードを綴っていく第二弾です。
第一弾をぜひ読んでからお楽しみください😊
今回は、私が就職した先であるとある語学学校のやばい話をつらつらと思い出せる限り書いていきたいと思います。
一回では書ききれなくて、シリーズ化してます。
そもそも感じていた『会社のあるべき姿』とは?
私がこの会社に来て感じたのは、「会社として何を目指すのか」という大きな指針がないということです。
それが全ての悪の根源になっていて、ただ金儲けをする道楽でしかないというところにとても疑問を持っていました。
ただたまたま自分が作ったサービスやものが売れて、そこに関してはリスペクトもしているし、功績があるのことは認めます。
ただそれを作ったのは10年以上前の話。
10年以上前に作ったサービスをなんの改良も見直しもせず、お客さんにアンケートをとっているにも関わらず、いい声のところは自分が気持ちいいから受け取って、苦情に関しては一切聞かず目を瞑って都合のいいように解釈して、今あるサービスをどうしたらもっとお客さんが喜んでくれるのか?という視点があまりに欠けているなと感じました。
サービスを改良せずとも、HPの内容だけを盲信して騙される人は一定数いるもんですから、希望を持って日本からセブ島まできてくれる人がいるわけです。
もちろん、先生たちは一生懸命教えているのを見ていますから、学校に関しては素晴らしいと思っていますし、生徒さんたちも喜んでくれているのを見ています。
しかし、こと宿泊施設や食べ物に関しては苦情が絶えず、満足している方はほとんどいないというのが現状なのです。
日本人クオリティを謳っておきながら、日本人としてはあり得ないことだらけ。(これはまた違うエピソードで話します。)
なんでこんなにも会社としてお客さんのために何もしないんだろう?と考えた時に、結局行き着くところは『金さえ稼げればなんだっていい』という精神だからなんだと気が付きました。
あくまで私の考えですが、会社としてお客さんにどういう価値を提供するのかという指針のもと、今あるサービスの向上や見直しを部下に指示して、会社を拡大(成長)させて行くのが社長としての役割だと思っているんですけど、
この会社に関しては人材を雇うにしても、会社としてはどういう人材(性格的にも、能力的にもどちらの面も)が欲しいのか?という指針がありません。
とりあえず履歴書見て、社長が独断と偏見で感じる”それなりの経歴”を持っていて、給料の折り合いがつけば雇う。
”それなりの経歴”と言っても何か指針があるわけじゃない、自分の直感でこの人はできそうだと勝手に判断するんです。
そして、自分の中でこの人材であればこの程度はやってくれるだろうという勝手な見立てを立てて人材を雇うのです。
タチ悪いのが、その見立てが、自分の知識・経験がなさすぎて、あまりに的外れなんです。
自分の見立てが原因なのにも関わらず、『この人は能力がない』と言って、人を奴隷かのように扱い簡単に切り捨てたりするのを何人も見てきました。
このように人を人とも思わないような非人道的なやり方をずっとしているもんですから、そもそも人が会社に根付かない=長期で働いている人材がいないということが全てを証明しています。
社長の頭の中は、辞めた人たちはみんな忍耐力がなかった、能力がなかったの一言で片付けていました。
ほんとにそうでしょうか?
自分の勝手な思い込みや見込み違いで雇って、期待して、その期待に添えないから『できないやつ』レッテルを貼られて、無意味に怒られ、怒鳴られ、自尊心を傷つけられて、何かあれば辞めさせる、給料泥棒だという、そんなところでなぜ働きたいと思うんでしょうか?
会社としては『こういうことをしたい』『ここを目指している』『こういう人材を求めている』というビジョンがあって、はじめてどんな人材を雇うのかという指針が決まるのに、とりあえず雇ってあとは自分でやってよというスタンスなんです。
やれと言われたって、会社としてのゴールがどこを目指すのかがないと、こちらも提案のしようがないし、動けないじゃないですか?
ゴールがあってはじめて社員は動けるのに、ゴールがない道を何を手掛かりに歩くべきなんでしょうか?
この国の闇でもあるのですが、求人をかければとにかくどんな会社であろうと、人は来るんですよ。
とにかくみんな職を探していますから、明らかに供給側(企業側)が有利な状況です。
だから、どんなに人をもののように切り捨てたって、人材はいくらでも集まる。
そして、日本みたいに『この企業は超ブラックだから告発しよう』そういう文化?みたいなものもありませんし、金の持っているやつが勝ちますから、そんなこと庶民がしようもんなら、金で揉み消されるのがオチってわけです。
そんなわけでこんな同じ日本人としてあり得ないような経営スタイルをずっと続けていて、日本人のイメージを墜落させるような非人道的行為がこんなにも普通に行われている事実に、毎日打ちのめされていました。
『この日に辞める予定なんだ』と辞職を予定していたスタッフが、社長の一存でもういらないから今日付で退職しろと言って一方的にクビを叩きつけられる。
そんなスタッフを何人も見てきました。
一般のフィリピン人は、今日明日のお金を稼ぐのに必死なくらい、まだまだ貧しいのに、今日辞めさせられてどう生きていくんだろう?彼ら彼女らには家庭があり、家族があります。
なぜそんなことができるんだろう。
ほんとに胸が痛くて、でも私は何もできなくて、ただただスタッフを何人も見送るだけでした。
私がこれを書いたからと言って何かが変わるわけじゃないけど、自分たちが受けているサービスの裏は本当に真っ当な対価が払われているのだろうか?
そういうところにまで自分の意識を向けることのできる人でありたいと思わざるを得ませんでした。
続く