セブ島と聞くと、「海!リゾート!」いう華やかなイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
ハワイのようなアジアにある最大の南国・リゾート地という紹介のされ方をしていますが、実際に住んでいる私からすると、テレビやメディアで取り上げられているセブ島のイメージと実際のセブ島には大きな乖離があります。
旅行でセブ島に来られるにしろ、留学などで一定期間セブ島に来るにしろ、その国のことを事前に正しく理解することは大切です。
そこで今日は私が実際にセブ島に4ヶ月住んでみて感じたイメージとのギャップや実際のところを話していきます!
海やリゾート地に向かう道中こそがセブ島の現実
際に綺麗なところ海やリゾートがあるのは事実です。ただそれは、外国人観光客のために用意された場所であり、本来のセブ島の姿とは違い、フィリピン人はスタッフしかいないような場所です。
セブ島についてまず訪れるのがマクタン国際空港かと思いますが、マクタン空港はかなり綺麗になったので、着いて「おや??」と思うことはないでしょう。
しかし、空港から自分の目的地に訪れるまでに見る光景は、今までアジアの諸外国に行ったことがない人や、「リゾート」というイメージが先行して、ハワイのような場所なんじゃないかとイメージしている人にとっては衝撃的な姿だと思います。
発展途上国であるということを実感せざるを得ないエピソード10選!!
交通ルールがない運転の仕方や、日本ではあり得ない量のクラクション音
まずは、空港から目的地に向かうまでに乗る車、通る道路、行き交う車にびっくりするのではないでしょうか。
東南アジアあるあるかと思いますが、とにかく割り込み・中央線や車線の無視、ことあるごとに鳴らすクラクション、日本ではあり得ないような交通ルールで、よくこれで事故が起こらないなと思うレベルです。
実際交通事故はめちゃくちゃ多いらしいですけど・・・。
私も実際交通事故に遭いましたの記事はこちら
その辺の道や川に散らかっているゴミの数々
日本の道は本当にキレイです。たまにゴミが落ちていることもあるけど基本は落ちていないし、ゴミは持って帰るというのが、小さい頃から躾されているので、まず道で汚いなと思うことはありません。
しかしもうセブ島の道ときたら、道にゴミ捨て放題。川もゴミの山。とにかく汚い。
一部のホテルやエリアを除いた99パーセントの場所はゴミがそこらじゅうに落ちています。
下水処理が追いついていないので、とにかく至る所が臭い
セブ島に来た日本人の誰もが感じることだと思いますが、とにかく臭いところが多すぎるのです。
私は一度7年前にセブ島に来たことがあるのですが、その時は近くに川のようなものがあって、そこを通るたびに日本では嗅いだことのない異臭で本当に鼻がおかしくなるんじゃないかと思っていました。
日本はまず道を歩いていて下水の匂いがするって感じたことはないと思いますが、セブ島は至る所でそんな匂いが蔓延しています。
私はこの臭さに慣れたくないと本気で思っています・・・
道はガタガタで、舗装がされていない
車道はもちろん、ガタガタで荒い運転も相まって車に乗っていると揺れがすごいです。
フィリピン人は基本的に歩いて移動するという概念がないようで、特に歩道は本当に整備されていません。
私は歩くのが好きなのでよく歩いているのですが、人が歩くようには歩道は作られていない(というか直してない)なと思います。
よく見ると、自分以外歩道を歩いて目的地に向かっているような人はいないので、まあそれもそうかと納得しているんですけどね。
格差社会
一部のごく少数の富裕層を除いて、多くのフィリピン人は家庭を自転車操業で回しているような状態。
一般的なフィリピン人の日給は日本人の時給くらいです。
確かに経済成長率が著しい国とはいえ、現実発展していると言われているのはごく一部であり、
まだまだ一般庶民の生活水準・賃金水準は低いし、道には物乞い、路上で寝ている人、小さい子供に物を売らせて稼いでいるような人がいるのがフィリピンという国の現状です。
道には野犬だらけ
フィリピンに来る時には野犬に気をつけろ!といろんなところで言われていると思いますが、確かにそこらじゅうに野犬がいるのは事実ですね。
犬を庇うわけではありませんが、日本と違って野犬がそこらじゅうにいるのが当たり前であり日常的な光景なので、犬側も慣れていて、普通に近くを通ったりしても何もしてきませんし、こちらからよっぽど何か挑発行為をしない限り、噛まれるということは考えにくいです。
犬が嫌いな人にとっては、かなり厳しい環境であることは間違いありません。
しかし、本当に街の一部として馴染んでいるので、普通に犬も車の行き来を確認して道を渡っていたりするし、犬が道で寝ていることもよくあるので、ドライバーも避けて通ったりしますし、気にしなければ全然普通なので、無闇に怖がる必要もないです。
日本人はぼったくられることもある
海外といえば、日本人はぼったくられる!でお馴染みじゃないですか?
セブ島も例外ではありません。
やっぱりタクシーは、特にリゾート地のマクタン島の方ではまだまだぼったくりしてくる輩がいますし、値段が書いていないようなローカルなご飯やさんやお店は吹っ掛けられる可能性が高いです。
とはいえ、私の感覚としては思ったよりもぼったくりをしてくる人は少ないなという印象です。
私はいつも行動する前に、フィリピン人やフィリピンに詳しい日本人に相場を聞いたりしているので、こちらで変に多く払ったという経験はありません。
観光客です私!みたいな人は『私かカモです!』って言っているようなので、事前に相場感を調べていくなど対策は必要でしょう。。
フィリピン人も悪い人ばかりではないので、話してみると案外店員さんも非常に感じのいい人が多いですし、日本人っていうと大体嬉がられます。
感覚としては日本の昭和中期くらいの感じ
私は昭和時代に生きた人間ではないので、正しく理解はできていないかもしれませんが、50年前くらいの日本が、今のフィリピンの状態という感じがします。
今まで挙げてきたようなフィリピンの現実は、日本がかつて通ってきた道でもあるはずです。
日本も時を経て成長したと思うので、フィリピンは今その最中なんだなという感じで、日本の過去にタイムスリップしたような気持ちで見ています。
とはいえ、スマホやキャッシュレス決済など、一部では日本と変わらないサービスも導入されているので、最新と古いものがMIXされているような状態ですけどね。
教育水準が低く、属人的でになりやすい
とにかく人材のレベルが日本みたいに均一化されていないので、接客や対応も当たった人次第。
いい人もいれば悪い人もいるし言っていることは人によってバラバラだし、そんなのは当たり前です。
空港でも、街でも、どこでも、この前はこうだったけど、今回は違う、これは結構常識です。(常識なのが困るけど)
基本自分たちの都合で動いている
特に飲食店で感じるのが、日本のようにマルチタスクで一人がいろんなことをできないので、お店には基本大量のスタッフがいます。
そして基本的にやる気がないので、喋りながら作業するし、歌ってるし、全ての行動が遅く、間違えたり遅かったりしますし、その辺で自分達も食事するし、そのことに対して申し訳ないという意識もそんなにありません。
私はもう諦めているのでなんとも思いませんが、初めて見た時は、なんでこんなに飲食店は人が多いんだ?その割に遅いんだ?色々何???って疑問だらけでした。(笑)
最後に
色々つらつら思うことを書いてきましたが、だからって嫌とかそういうわけでもなく、ああこういう国なのねという感じで私は全てが日本と違って面白いな〜と思っています。
不便やイライラすることもあるけど、それもまた醍醐味です。
すごく好きなわけじゃないけど、私はこういう不便さも含めて外国で暮らすことは楽しいなと思います!