【留学の闇】語学学校スタッフが語る『留学しただけでは英語は上達しない』理由

アラサーセブ島エピソード
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突然ですが、留学に対してこんなイメージを抱いていませんか??

  • 海外に留学したら、英語がペラペラになって、外国人の友達ができて、超充実のキラキラ留学生活!
  • すごくポジティブで毎日が楽しそう!日本では得られない経験ができるなら、自分もやってみたい!憧れの海外で生活してみたい!

こういう純粋な憧れを持っている私たちに対して、留学エージェント会社や語学学校をはじめとする留学業界は、良い面だけを見せるようなマーケティングを常に行っています。

私はWEBマーケターとして、今とある語学学校で働いていて、この留学業界の「闇」に疑問を持ちながら働いています。(そしてもう辞める予定です。)

語学学校でWEBマーケターとして働いている私が、

  • なぜ留学業界が闇なのか?
  • 留学は意味がないのか?
  • 本当に英語を喋れるようになりたい人がやらなければいけないこととは?

今日はこんなところを記事にしていこうと思います。

正直、この記事を読んで留学へのイメージが悪くなってしまう人もいるかもしれません。

ただ、現実を知ったうえでどうするべきなのかまで掘り下げていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

留学エージェントや語学学校が教えてくれない、留学事業の闇とは

語学学校のWEBサイトの仕様がそれぞれの学校で異なるため、比較がしづらく代理店に依頼するしかない

私は競合調査のためにセブ島にあるいろんな語学学校のサイトを見てきましたが、セブ島留学において思うことは本当に語学学校のサイトが見にくい

そして学校によってこの費用は入っている・入ってない・こういう時にはこの費用が必要という感じ、語学学校によってフォーマットも全部バラバラ。

いろんな条件があって、単純に語学学校同士を比較することができないような構造になっています。

今の時代たとえばホテルだったらAgodaのように値段で比較できるサイトがあったり、賃貸であればスーモのようなものがあったり、まずは自分の外せない条件を検索できるようなシステムが当たり前にできているのに、

なぜか留学業界はそれを代理店だけが比較できるような情報を持っていて、代理店を通さないと比較検討するのが難しいような構造になってしまっています

いいところしか見せない

もちろんどの業界でも、ものを売るときはいいところだけを見せて売ります。

でも私はの個人的な意見として、ものやサービスを買うときにいい面も悪い面も知ったうえで納得して買いたいんです。

だって完璧なものなんてないじゃないですか。

誰にでも欠点があるのと一緒で、どんなものにでも欠点はあるはず。

Amazonでものを買う時もいいレビューと悪いレビューどっちも見た上で買ったりしませんか?
今の時代、いい面だけを見せて騙すような売り方はもう時代遅れだと思うんですよ。

セブ島留学においては、いいイメージだけを見せていて、実際に来た生徒が感じてる「リアルな部分」は本当に何も伝わっていないように思えます。

例えば、

  • 学校のあるロケーションはダウンタウンのような場所が近くて、実は行くまでの道が少し日本人にとっては『え?やばくない?』と思うような場所だったり。(大体みんな時間と共に慣れていくから、結局そういう感情はどこにも掲載されない)
  • 逆にそんな場所だからこそ高い塀で覆っていたりすることもあるし。
  • すごく綺麗に写真撮っているけど、実際には経年劣化していて、思っていたより汚いというのは学校に限らずホテルでもよくあることだし。
  • 授業だって、本当に自分の留学前に思い描いてた自分の理想とする『英語ができる自分』が達成されている人ってどのくらいいるの?とか。

来る前のワクワクの部分や、何となく異国の地で楽しかった!ってところばかりがフューチャーされてて、本当に大事なところが蔑ろにされている業界だなと感じているわけです。

満足度が高かろうが低かろうがほとんどの人は一生に一回しか来ない

普通の買い物やサービスは気に入ればリピートする、そしてリピートのお客さんがお店の売上の多くを占めているというのはよく聞く話。

確かにセブ島留学でもリピートする人がいないわけではありません。

でも他のサービスに比べて距離的なハードルや金銭的なハードルが非常に高いので、一般的には一生に一回しか来れないという人がほとんどです。

だからこそ、企業は語学学校に入学させるまでがゴールなのです。

入学してしまえば、満足しようがいまいが、語学力が上がろうがそうでなかろうが、関係ありません。

例え、語学力が上がらなかったというクレームがあったとしても、それはあなたの勉強量が足りないからの一言で済ませられますし、サービスに満足いかなくても、『これがフィリピンだからね』みたいな雰囲気も感じます

確かに外国だからというフィルターで許容度が高くなることはあるけど、日本にいたら絶対にあり得ないようなこともOKになってしまっている感じがあります。

留学は意味がないのか?

まず言いたいことは短期間で英語力が上がるわけがないということ

自分も普段フィリピンにいながら毎日英語を勉強している同じ目線で話しますが、たかが1週間・1ヶ月いたくらいで、英語ができるようになる!耳が慣れる!聞き取れるようになる!

そんな耳障りの良い話、あるわけありません。

24時間のうち、8時間英語勉強したとしても、1週間でたったの40時間(8時間×5日間)。

何が変わると思いますか?

語学学校が1週間からOK!とか言って、短期間でも英語力が向上するかのような広告を謳っていたりしますけど、そんなわけないです。

私、ずっと間近で生徒さんみて来ましたから。

断言しますけど無理です。

フォローできるとしたら、フィリピン人はすごく聞き取りやすい英語だし、フレンドリーだから、外国人と話すというハードルは少しだけ下がるかもしれません。

それでも、1週間いただけ、1ヶ月いただけで、できるようになることなんてありません。

みんなわかっているのに、企業の広告で洗脳されているだけです。

留学は意味がないのか?というとそんなこともない。

全ては目的次第だと思っています。

なぜなら、英語力の向上と言っても、何ができたら目標達成なのかは、人によって違うから。

洋楽が歌えるようになるのか、好きな映画を字幕なしで見れるようになることなのか、外国人と日常会話できるようになるのかとか、それもカタコトじゃなくて流暢に話せるのかそれともとりあえず緊張しないで話しかけられればOKなのかとか。

目標によってできることって全然違ってきます。

実際留学に来る多くの人が、この理由がすごく曖昧でふわってしてることが多いです。
だからみんななんとなく来て、なんとなく楽しかった!で終わっているんです。

楽しむこと、海外に来ることが目的なら問題ありませんが、大体の人はその前に英語で達成したかった本当の目的があったはずです。

本来は

語学学校も生徒の英語の目標をきちんと聞いて理解して、その人が受けるべき授業はなんなのかを把握して、期間から逆算してどこを目指すべきなのかを擦り合わせて授業を構築していくべき

だと私はすごく感じています。

言われるがまま、なんとなく語学学校が用意したコースに沿って勉強したところで、自分の目的に対する手段として本当に正しいのかどうか、それを測定したり評価する基準は何かあるのか?

そこまで考えてやっている語学学校はほとんどないと思います。

本当に留学で英語を上達したい人がやるべきこと

まずは自分の最終的な目標を明確にする

一番大事なのは一貫して目標設定

自分が英語をできるようになった先に何を求めているのか?これが全てです

どんなに個人的な欲望でもOKだし、むしろ外国人と付き合いたいからくらいの目標の方がより身が入るから、より自分の欲望に忠実な目標が良いと思います。

私が英語を話したい理由の一つでもあります(笑)

でもそれだけじゃなくて、私の場合は視野の狭い人間が本当に苦手で、物事を多面的に見れる人に対してリスペクトがあるので、そのために世界のいろんな情報に触れたり、いろんな人の意見を聞いたり話したりしてみたいという欲望があります。

そのための手段として英語が必要なので勉強しています。

目標に対して留学という手段が最適なのか?他の手段はないのかも考える

留学=英語がペラペラになるというイメージから、留学しか選択肢がなくなってしまっていないでしょうか。

日本にいても、英語ができる手段はいくらでもあります

確かに外国に来れば嫌でも英語を話さなければいけない状況になりますが、必ずしもペラペラである必要はないし、単語で話すだけでも暮らしてはいけます。

だからこそ、いろんな手段を費用対効果で考えて、留学でないといけない理由があるのであれば、やはり留学はすべきだと思います。

最初から留学ありきで物事が進むと、本質を見失いかねません

英語力の向上が目的なのであれば、選択肢は必ずしも留学だけではないはずです。

留学期間で成し遂げたい、身につけたい目標を明確にする

留学すると決めたのであれば、その留学先で何を得て帰ってくるつもりなのかを明確にしないといけません。

なんとなくで行ったら、なんとなくの結果しか生みません。

テストの結果なり、何でもいいですけど『これはできるようになる』という明確な目標がなければ、ただ楽しかったな〜の留学で終わるのは目に見えています。

私は別にその人の目標が達成されているのであれば、どんな留学でも成功だと思っているのですが、多くの人が目の前の楽しさを優先して、本来の目的を見失っているように思えるので、あえてこのようなことを書いています。

適切な学校なのかをきちんと見極める

資格を取得するのなら、資格の取得に秀でた学校を選ぶべきだし、自分の目標が選ぶ基準が全てだと思います。

私の場合の考え方ですが、自分が英語のスキルを伸ばしたいと思ってこれから留学するとしたら、

住環境は良いに越したことはないですが、あくまでそれは付加価値であり、本来の目的からは外れていると思っているんです。

お金が余ってるのならいいんですけど、英語学習をするのに綺麗な滞在先である必要があるのだろうか?プールがついていないといけないのだろうか?多国籍じゃなきゃいけないのか?(だって他の人もカタコトなのに、そこを重視する必要あるの?)とか。

学習に支障をきたすようなところだったら問題はあるけど自分の軸はずらさないで、学校を選ぶことを強くおすすめします

代理店を使うなら・・・

語学学校で働いて思うことは、代理店は手数料次第なので、手数料の高いところを紹介する傾向にあ得るのは想像にたやすいと思います。

代理店内の口コミだけで偏った学校を紹介しているところが場合もあると思いますし。

それが自分の目的と一致していればいいのですが、代理店もお勧めしたい学校を大体持っているはずなので、バイアスがかかっているということは頭に入れておかないといけない点だと思います。

相見積もりしたり、情報収集したり、実際に行っている人の話などをSNSで探してみる

とにかく偏った情報ではなく、できる限り公平な目線で見るために、代理店を使うにしても何社かは話を聞きに行った方がいいと思うし、代理店の情報だけを鵜呑みにするのではなく自分でサイトの情報見たり、今はネット上にたくさん口コミもありますから自分で調べるべきかなと思っています。

ネットの情報も必ずしも正しくはないから全てを信じてはいけないですが・・・。

最後に

私はいろんな生徒を間近で見てきて、留学をする上でいかに目標の設定が大事なのかということに気がつきました。

留学業界のマーケティングに踊らされずに、正しい目線で自分にとって有益なお金と時間の使い方をしてほしいと切に願います。