セブ島に海外転職して5ヶ月なのに読書が好きすぎて、1週間で2冊くらいのペースで日本の本を読んでいるのアラサー女子がぶちゃんです。
一時期話題になった本を、流行っているときではなくあえて遅れたタイミングで読むのが好きなんですが、この「話し方が9割」も今回このタイミングで改めて読んでみました。
内容に関してはYoutubeなどで見て知っていたことも多かったのですが、改めて読み返してみて、「今日からでもやれることがいっぱいある!」「アラサーだからこそここは使えそう!」と思ったことがいくつかあったので、紹介していきます。
結論:話し方ではなく聞き方が全てである
この本を読んで、ある意味ちょっとがっかりする人もいるんじゃないかな?って思ってて、それは「話し方が上手くなりたい」と思って読み始めたのに、書いてあることは「どうやって人の話を聞くか」ほとんどそればかりだからです。
話し方のテクニックを知りたいという人にとっては全然響かない内容になるかもしれません。
でも、この本を読んでわかることは「自分が上手く話すことよりも、相手が気持ちよく話してくれることが上手な会話である」という真実です。
- 誰しも、自分の話がしたくてしたくて仕方ないのです。
- 誰しも自分の話を聞いて欲しくて仕方ないのです。
みんなが自分の話をしたいと思っているから、上手に聞いてくれる人が圧倒的に不足しているんです。
だから、聞く力を身につけて相手が話したい、聞いてもらいたい欲を満たせる人はめちゃくちゃ話が上手い人に勝手に昇格できるという仕組みなわけです。
まずここに気づけただけでもこの本を読む価値があると思っています。
話をいかに面白く上手に話せるかをみんなが考えているということは、つまり自分が上手く話そうが話せまいが、他人は自分の話のうまさになど関心を持っていないということでもあります。
「ああ、あの時こんなふうに言えばよかった、、」って真剣に後悔しているのは自分だけで、周りなんて自分の発言を一言一句覚えているはずもないんです。
事実私たちも相手の話した言葉の隅から隅まで記憶しているわけじゃないですし、その時は「?」って思ったとしても、自分の悪口とか傷つくような発言とかじゃなければ基本は忘れるじゃないですか。
どこまで行っても人は自分にしか興味がないから、自分の欲を抑えて他人の欲を最大限満たしてあげようというのがこの本のスタンスなわけです。
では、どうやった聞き上手になれるのか?
聞き上手になるということは一筋縄ではいきません。
とはいえ、あまり難しく考えすぎて、聞くことがままならくなってしまっては元も子もありません。
会話を楽しむだけでいい
この本でも書かれていて、一番大切だなと感じたことは「あなたとの会話を楽しんでいる」「あなたにとても興味を持っている」ということを伝えることだと思います。
上手く聞こうとしようとか、上手く相槌を返そうとか、上手く質問してアドバイスしてあげなきゃとかじゃなくて、「あなたと今会話しているのが楽しいです」ということを全身で伝えることが聞き上手であるということです。
自分に興味を持ってくれている人に対して、嫌だなと思う人はいないと思いますし、少なくとも嫌な気持ちにはならないじゃないですか?(下心とかがあったら別ですけどね)
どんな人と話すにしても、「私はこの人との会話が楽しい」「この人についてよく知ってみたい」というスタンスを持つだけでまずはいいと思っています。
私自身どんな人と話す時も、とりあえず誰かと話すときは目の前の人に興味を持とうと思って話すようにしています。
「この人はなんでこういう考えなんだろう?」とか「何を考えているんだろう?」「どんな話題に興味があるんだろう?」とか。
好きとは別で、興味を持って知ろうとすると自然と質問が出てくるので、相手主導の会話になる気がします。
私が会話を広げるときにやっていること
これは本には書かれていませんでしたが、私自身が相手に話をしてもらう上で心掛けているのは「相手の興味のある話題を早く見つけること」です。
誰しも自分の好きなものや興味のあることが一つや二つはあるはずです。
その人が話したいトピックはなんなのかを会話の中で早く見つけて、それについて質問を深掘りしていくといつの間にか相手が勝手に話してくれるようになります。
たとえば、私は美容院とかで話すのが全然好きじゃありません。
でも、話しかけられるじゃないですか。
しかもこちらがお客さんなので質問されるじゃないですか。
私はあまり仲良くない人に自分のことを話すのが好きじゃないので、早い段階で相手の興味ある話題にすり替えて美容師さんに話してもらって相槌を打つように心掛けてるんですね。
質問されてきたら、同じ質問を「逆にどうですか?」みたいな感じで返すともうこっちのもんて感じです(笑)
この本でもとにかく聞き手に回ること、相手に話してもらって気持ちよくなってもらうことが大事だと書いてあります。
どうしても、心掛けていないと、話を聞いていて返答する時に主語が「私」から始まって結局自分の話をしてしまうじゃないですか。
そこをグッと抑えて相手が主語になるように、レスポンスし続けるのがつまりは重要だと、そういうことなのです。
頭ではわかっていても、毎日「あ、また自分の話をしてもうた」と反省していますけど(笑)
これは本当に難しいです。
もうちょっと簡単にできる今日から取り入れられる術
この本に書いてあるうちで、ずっと取り入れている超簡単な方法が2つあって、これはアラサーの私たちにはもちろん、みんながやった方がいいなと思っているテクニックを紹介します。
名前を呼ぶ
私今でも結構苦手なんですけど、相手の名前をとにかくことあるごとに呼ぶこと。
海外に来て思うんですけど、海外の人ってめちゃくちゃ名前を呼んでくれるんですよね。
「Hello⚪︎⚪︎」、「Thank you ⚪︎⚪︎」とか。
だからすぐ仲良くなれるし、呼ばれた側は悪い気はしないどころか普通に嬉しいと思うんです。
日本人はそんなに名前を呼ぶ文化のある言語ではない気がしますけど、だからこそ名前を呼ぶことで親近感を持ってもらえるのは間違いないです。
ただ私壊滅的に名前を覚えるのが苦手で、顔はわかるのに名前が、、て人があまりに多いので、最近はその人の名前を携帯にメモしたりしてます(笑)
会話の最初に一回名前を思い出せればどうにかなるだろう精神です。
名前を呼ぶって結構難しいんですけど自分がされたら嬉しいことでもあるので、もっと頑張りたい部分でもあります。
否定的な相槌を打たない、否定的な言葉を使わない
なんかたまにいません?
全部『でも私は〜』みたいな相槌で返してくる人。
この本で一番NGとされている否定的な相槌と自分主導に持っていく感じ。
こういう相槌を打たれるとなんでダメなのか?
自分に興味を持っていないんだな〜って思われるからだと思うんですよね。
自分がいいと思って発言したことを否定されるってたとえ正論であったとしても、いい気はしないですよね。
本当にこの「でも」「だって」「どうせ」みたいなネガティブワードは相手も楽しくないし、自分もいい気分にはならないので本当に使わないようにしています。
アラサーの私たちが気をつけたい盲点
この本に書いてあって、ハッとしたことが、
「相手によって話し方を変えないこと」という点です。
アラサーになってくると、上司はもちろん、後輩も年下の人もたくさん出てくるじゃないですか。
上の人にペコペコしてるくせに、後輩にはめちゃくちゃ高圧的みたいな一番やなタイプに自分はなっていないかな?って改めて振り返るきっかけをくれました。
もちろん自分ではそうしているつもりはないですけど、自分がやっていなかったとしても相手にそう思われてたらそれが事実になってしまうので、思っている以上に年下の人や、店員さんとか、全ての人にリスペクトを持って接しないといけないなと思いました。
普通に店員さんに上から目線で話している人見たら不快ですし、自分が不快に思うことを自分がやっていないかは常に心がけたいところ。
特にアラサーは上と下の狭間で、中間管理職的な感じですから、完全に同じにするのは難しくても一人一人に丁寧に敬意をもって接するように頑張っている最中です。
最後に
自分がこの人といて楽しいって思う時は、その人が自分の話を上手に聞いてくれるから。
じゃあ自分もそんなふうに思われるように話を聞けるようになろう!というのがこの本の言いたいことだと思うんです。
自分が気持ちよく話している時は、相手が我慢して聞いてくれている証拠。
いかに相手に楽しく話してもらえるか、自分の話したい欲との我慢勝負でもあります。
でもいっつも聞いてばかりも大変じゃないですか。
時には自分の話を聞いてもらえる家族や友人に自分の話もして、でも基本スタンスは聞く、とにかく聞く、そんな感じでゆるくいきましょう。(誰?)